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2020年12月7日ニュース

ファミリービジネス関連の書籍を紹介する「J.P.通信」でEps.24 マイク・ヴァイキング著/枇谷 玲子訳『デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義』を投稿しました。

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師走となりました。改めて皆様にとって、今年はどんな年だったでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で、私たちはかつてない厳しい現実の中を生き抜いてきました。我慢我慢の自粛生活の中、追い打ちをかけるかのような経済悪化に伴う生活苦に、やりきれない思いを抱えて年を越される方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
「自分に在るものは何か」。私自身は、そんなことを日々自問自答する年でした。大切な家族・恋人・友人・支えてくれる方々との繋がりがあることは、とても幸せなことです。今の自分を成り立たせている全てのものに感謝しつつ、「ここまで何とかやってこられたな!」と、胸を張って希望の1年を迎えられればと思います。誰しも、どんな厳しい環境にも適応できる「生きる力」を持っているのだと、改めて感じる年にもなりました。今回は、そんな私たち人間の永遠の命題、「幸福」についての著作の紹介です。

本作を執筆したマイク・ヴァイキング氏は、世界幸福度調査で上位常連国・デンマークの出身で、現在は同国にある幸福研究所の所長として、幸福研究の最前線で活躍している方です。いよいよ科学が「幸福」を解き明かす時代になりました。誰もが幸せになりたいと願い生きる今だからこそ、この本が皆様の幸せのヒントになれば幸いです。皆様の益々の幸せを願いつつ、24回目の投稿とさせていただきます。

J.P

by FEMO(https://www.fe-mo.jp/)

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『デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義』
マイク・ヴァイキング 著
枇谷 玲子 訳

「幸福は人生の目的であり、全ての人間存在にとっての最終目標だ」。
かの有名な哲学者・アリストテレスの言葉に宿る精神は、本作の中でも度々登場する。大昔、宗教的考えも相まって、人々の真の幸福は死んだ後天国に行けるかで判断されていた。しかし時代と共に幸福の意味するところは大きく変化し、私たちの関心は生と共にある幸福へと移っていった。幸福とは生きている中で自身の手で掴み取れるものであり、全ては自分次第だという思想の中で、私たちは自身の幸福を追い求めている。今や「幸福度」という1つの数字に置き換えて幸福を考える時代だ。この数字を上げることが、国家目標にさえなっている。

では、その幸福度において上位をキープするモデルケース・デンマーク出身である著者が考える「幸福」とはどのようなものなのだろうか。多くの実験から得られた膨大なデータに基づき、本作では多くの科学的アプローチによる究明が書かれている。「幸福を科学する」現代社会は、私たちの幸福の障害となるものを次々に解き明かしてきた。皮肉にも、それは私たちの文明の進化に伴ったものだという悲しい事実がある。たとえば、SNSなどの投稿を通して直視させられる他人と自分の生活の格差。誰かに助けてもらわなくても生活できる便利な世の中と引き換えの、社会的孤立。何を信じればいいのか分からなくなる世の中に生じる、人と人との信頼関係の危機。今の先進国の実情そのものではないだろうか。
ただし、たとえば日本でデンマークのような高福祉高負担の社会制度を適用し問題解決を図るのは現実的ではない。その代わり、近年注目すべき事実が2つ明らかになった。1つは、豊かさで得られる幸福には限界があるという事実。お金が沢山あることと幸せは必ずしも比例しない。人によって額に多少の違いはあれど、ある一定のラインを超えた時点で、私たちが富で得られる幸福はなくなる。つまり何が言いたいのかといえば、私たちの本当の幸せは、健康な生活と人との繋がりの中にあるということだ。今年はこれらが決して当たり前のことではないことを思い知らされた。
もう1つは、これがある意味最も重要なことだが、私たちが幸せになれるかは、遺伝子や年齢など自分の力ではどうすることも出来ないものが50%を占めているという残酷な事実だ。残酷だが、この事実は同時に私たちの幸せ探しを正しい方向に導いてくれる。私たちが今幸福を享受できていないと感じている理由には、どうしようもないものが含まれており、自分のせいだけではないと、科学的なアプローチによる結論が出たのだ。そして残りの50%について、私たちは行動と選択の自由が与えられている。

著者曰く、幸福とは実に「主観的な」ものだ。幸せは誰かに決められるものではない。たとえ今幸福だと思えていても、10年後20年後も同じように私たちがその幸せを同じように感じられるかは本人すら知りようがない。幸福とは、「移ろいやすい」ものなのだ。だからこそ、幸福になりたいのなら、不断に努力するべきだということなのだろう。それは、私たち自身の今よりも成長した姿になろうとする努力に他ならない。それは知らない未知の世界への好奇心や、誰かの力になりたいという能動的な行動など、多くの生産的なものに繋がっていくはずだ。私たちは、みんな今よりもっと幸福な景色を見ることが出来るはずだ。その景色を見ることが出来るかは、私たちの「50%の選択」次第なのだ。

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