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2019年6月24日ニュース

ファミリービジネス関連の書籍を紹介する「J.P.通信」でEps.4 高田 明著『日本経済新聞「私の履歴書」(1)帰郷~(29)初心より』を投稿しました。

(FBページはこちら⇒ https://www.facebook.com/JP通信-by-FEMO-782507828813683/?modal=admin_todo_tour

J.P.通信4度目の投稿になります。
前回の投稿では予想をはるかに上回る沢山の方に見ていただき、正直驚きました。自分の言葉が誰かに届いているのだと、実感できるのは幸せなことです。湿度高めの季節に負けない、爽やかな投稿を続けられるよう努めていきたいと思いました。
さて今回は、日本でも有数の通販ビジネス「ジャパネットたかた」の創業者、高田明さんの特集です。日本経済新聞の人気コラムである、『私の履歴書』での高田前社長の過去29回にわたる連載エピソードを元ネタに書かせていただきました。
ご自身は既に長男である旭人さんを二代目とした上でジャパネットたかたを去り、現在は地元長崎のJ1チームV・ファーレン長崎の社長として、チームの再建計画に尽力しておられます。通販ビジネスで一躍「茶の間の顔」となり、今なお価値の発信者として輝き続ける彼の魅力に迫ります。
是非、ご一読下さい。
J.P.

 

Eps.4 高田 明

日本経済新聞『私の履歴書』(1)帰郷~(29)初心より
「夢持ち続け日々精進」。この言葉を何千回と口にしてきたと、連載の最後に高田前社長は述べている。この言葉を大好きだと語る彼の半生は、「伝える」力の素晴らしさを私たちに教えてくれる。
高田氏が今のジャパネットたかたを創立するきっかけは、実家のカメラ屋の手伝いだった。
大学時代、地元を離れ大阪の大学でESS(英会話部)に所属していた彼は、叔父の紹介もあり、京都の機械メーカーの貿易部に就職。得意の英語を活かして、契約書の翻訳や外人客相手の応対をしながら、2年目にはヨーロッパで勤務した。その後日本に戻り、友人の勧めで翻訳の仕事をしようと当時の会社を辞めたはいいものの、当時では仕事もほとんどなく、貯金も底をつき実家の長崎で家業の手伝いをすることになったのだ。その後、地元長崎で一目ぼれだったという今の奥様と結婚した後、しばらく夫婦で店を経営していた時、転機が訪れた。
当時実家である「カメラのたかた」は撮った写真の現像とプリントサービスが主な収入源だったが、1985年にソニーから8ミリビデオの「ハンディカム」が発売されたやいなや、売れると直感した。自身の店で売るべく特約店資格を得てからはまさに飛ぶように売れた。その後ラジオ通販による販売促進で、売り上げを確実なものとした。それを聞きつけた地方局はじめ、多くのテレビ局で通販番組枠を獲得し、ついには当時のテレビ東京、いわゆるキー局から30分の枠を獲得するまでになった。
今でこそテレビショッピングのイメージが強いが、後のジャパネットたかたの成功は、この全国規模にまで拡大させたラジオ通販による実績あってのものなのだ。彼らがこの成功を通じて培ってきたものが無ければ、後に彼らのテレビショッピングでの成功はなかっただろう。
どんな企業にも言えることだが、危機に直面した時こそ、その真価が問われる。業務上のミスやトラブル、国内の悲劇的災害など、予測がつかない事態にどう対処するのか。そういう意味では、彼らの対応は実に誠実だといえるだろう。
阪神大震災の際、事故に遭われた被災地の方々のために、会社にあるラジオ約700台をかき集めて現地の市役所に贈った。2011年の東日本大震災では、義援金を集めるための特別番組で得た7000万円の売り上げを、会社からの寄付金5億円と併せて被災地に贈った。仮に世の中に売名行為と受け取られたとしても、人として何かをしたい。その想いからだった。
2004年に発覚した、元社員2名による顧客情報流出問題も、彼らは記者会見で矢継ぎ早に出る質問が出尽くすまで答え続けた。セキュリティー面での改善を図ると同時に、その猛省の末、会社の経営理念(クレド)つまりは盤石な価値観の土台を作り、翌年には売上高をV字回復させた。
連載の中に、「不易流行」という言葉が出てくる。「不易」とは変えてはならない理念つまりは「人の幸せのため」、「流行」はめまぐるしく変化する時代の中で変化に対応できる力を表している。まさに、ジャパネットたかたの在り方を捉えた言葉である。
そして今、彼はサッカーという新たな分野での社会寄与に乗り出している。しかし彼の夢、「人の幸せのため」という不易は今後も変わらない。これからも、自身の価値観を信じて発信を続けていくだろう。
人に何かを伝えるのは、簡単そうに見えて実はとても難しい。自分の想いが正しく伝わるとは限らないからだ。徒労に終わることも、恥をかくこともある。でも結局、伝えなければ何も始まらない。そして動けば、必ず何かが変わるのだ。
高田氏の言葉は、全てのメッセージを持つ人々へのエールだ。彼の言葉を勇気に、1人でも多くのメッセージが誰かを幸せに、そして何よりも自分を幸せにするものになることを願ってやまない。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO28789760Q8A330C1BC8000/

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